アニーリング、表面処理、正規化

アニーリング

冷間鍛造や温間鍛造の何れも、材料が鍛造プレス機で高圧塑形がされた後、外観が変化すると共に、材料の内部応力も上がる。ここで、次の製造プロセスへ進む前に、後続のプロセスを順調に行うために、材料の内部応力を下げる必要がある。

金属の加工分野において、アニーリングは応力を下げるのによく見られる方法である。これで、材料を一定の温度変化及び時間繰延で管理することにより、材料の内部応力を有効に下降させる。江興は総合鍛造の大手メーカとして、いろんな状況に備えて多様なアニーリングプロセスを用意している:

  • 一般の軟化焼鈍し:るつぼ型焼鈍炉、連続焼鈍炉。
  • 完全焼鈍し:連続焼鈍炉。
  • 球化状焼鈍し:3トン東洋製焼鈍炉、6トン三泳製球化焼鈍炉。

 

表面処理

材料の塑形の冷間鍛造加工、例えば冷間鍛造引抜き、形押し、深絞りなどの加工方法が行われる前に、表面の摩擦係数を下げるために、材料の表面処理、いわゆる皮膜形成プロセス、が実施される。その効果は以下のとおり:

  • 鍛造時、材料と金具との間の摩擦係数が削減できる。
  • 金型の寿命を維持し、製品の寸法精度が確保できる。
  • 材料が成型エリア内の流動速度が増加できる。
  • 鍛造品表面を滑らか、平均にして後続の製造プロセス、例えば:ワイヤとチューブの引抜き、冷間鍛造変形などの製造プロセスに必要な条件を満足させる。同時に、塑形時に潤滑剤のスプレーを合わせれば、塑形の効果を最高にすることができる。

 

正規化

鋼材が900℃以上に加熱され後、大気中にそっと置かれて自然に冷却することが正常化処理と言われる。
熱間鍛造用鋼材にしては、熱間鍛造に必要とする高温まで加熱されると、結晶粒が粗大になる現象が現れる。それからは、外観が高圧で変化したしまい、または、製造プロセス前後に温度が変化してしまうことで、結晶粒の大きさが均一でなくなったり、局部に炭化物が凝結してしまったり、などの問題が生じてしまう。それで、正常化の主要目的は前述の不良なできものを除去し、鋼材の機械特性を向上させることにある。特に、自動車用の鍛造品は正常化処理を経れば、同様な処理がされていない鍛造品に比べて加工しやすくなるので、顧客の加工効率が向上でき、ツールの寿命も延長できる。